飯館村長泥地区曲田は、福島第一原発から北西に約35km。事故後、黒っぽくて焦げ臭い空気が流れてきたといっているかたもいます。 ほとんどの方があわてて避難したときは、犬や猫を家に置いて行かれました。自分たちが支度して逃げるのが精一杯でした。 避難先も決まっていないまま、とりあえず、子供もご老人も、家族を車に乗せて逃げたのです。 考えていたより避難が長引き、中には、つながれたまま死んでしまった犬もいたそうです。 それぞれの飼い主さんは時々ペットの世話に通いましたが、避難先は車でも1時間以上かかる場所が多く、十分な世話ができずに、動物愛護を掲げるボランンティア団体にペットを預けたり、里子の依頼をしたりしました。 しかし、ボランティアのなかには、寄付金を集めるだけで、お預かりしたペットの世話が不十分な団体もあり、評判がひろがり、預けずにご自分で現地に犬猫を置いて、世話に通う方もいらしたわけです。 私たちは、そうして残っていた猫2匹を、たまたま出会った飼い主さんのご親戚のかたから依頼されて東京に連れていきました。個人ということで、飼い主さんも信用してくださり、猫ちゃんをお預かりしました。 わんちゃん2頭は家にのこして、飼い主さんと私たちが、世話に通いました。 2猫は母娘ですが、2猫とも身ごもっていました。そのままの避妊手術を勧めましたが、お許しいただけず、4頭ずつ子猫を産みました。 東京での、楽しい~~一族の様子です。たまたま空いている1部屋を使ってもらいました。その後、約半年で、全員、里子に行きました。 2015年になっても、飯館では、まだ飼い主や人を待っているペットが沢山います。