福島活動報告 2018年9~10月

〇9月、地元の方からのご報告で、立ち入り禁止区域で子猫4頭と母猫を保護。母猫は呼吸が早すぎるので東京シェルターに運びました(当NPOは保護施設を県内に持っていない為)。母猫はひどい貧血で、子猫は風邪ひきでした。

〇郡山、三春、二本松は、お祭りや収穫で賑やかでした。
三春町には美味しいお蕎麦屋さんもあります。福島県は広い。美しい秋でした。
一時帰宅の方達とつかの間談笑。住み残りの方はハウスで野菜を育てて放射線量を測りながらご自分で食べています。奥様は避難先で病気療養をしましたが家に帰りました。

〇10月、立ち入り禁止区域で世話をしている被災猫達の食欲がないと地元の人から連絡がありました。急な立ち入りには制限があり、立ち入りしていた人間の医者2人、猫の飼育に詳しい者2人で獣医さんや動物看護士さんに教えてもらった事を元に出来る範囲で手当てをしました。口内炎、脱水、栄養不足、ミミダニ、鼻つまりなど。患者の猫さん達も真剣でした。弱った子達は住民の方がゲージに入れて手当てをしてくれることになりました。猫の患者さんからお代は頂きませんよ。

〇餌場の猫は被災猫かその子孫でしょう。監視カメラで餌場に来る時間を調べながら捕獲機を設置します。夏から来ていた猫1頭を10月に保護できました。積極的に地域猫に取り組んでいる浪江町の方が去勢手術をして預かって下さいました。有難いです。

〇浪江の町の方が保護した黒ネコ♂が猫白血病でした。隔離部屋が必要なため東京シェルターに運びます。心臓病みたいですが今は元気です。

〇井戸も引水も7年間使用しないと涸れてしまう事が多くて捕獲機など洗う水の確保が難しくなりました。キャンプ用の簡易なシャワーを応用。
1か所の餌場がカラスに狙われて猫も近寄れません。周囲も汚れます。現地では材料と時間が足りずカラスよけの工夫も中途半端になりがちですが、カラスに負けられません。
野生動物は山に帰ってね。