ふくしま「記録を残す活動報告」2020年秋

福島活動報告を「記録を残す活動」と「猫ちゃん救済活動」とに分けます。

阿武隈山地の避難地区は大自然と共存した400年の歴史と文化があり、循環型の生活をしていました。地元の方とご一緒にその記録を残しています。
9月、帰還困難地区には復興拠点と復興の仕方の決まらない場所がありますが、復興拠点では除染と家の解体が目立ちます。
冠婚葬祭文化振興財団から支援を受けて浪江町と近隣の様子のわかる500本のVHSのリメイクを始めています。カビのクリーニングは大変な手間と時間と技術が必要で、多くの業者さんが断りますが、二本松市の業者さんが請け負ってくれました。
10月、VHSのリメイクがきっかけになり、震災直前まで続いていた葬祭を残そうと、地元の方たちで資料整理、お供物再現、撮影や編集をしました。インタビュー形式にしていますがいずれ動画をupいたします。
これらの記録を残す住民さん主体の活動は福島県の助成をうけています。
いろいろな方たちのご助力に住民さんの心は和みます。
11月、古い農作業の個人の資料館を訪問。ご家族が浪江町に移転の準備中です。
相馬藩の弓矢を保管していた「矢具野」という地区も初めて伺いました。
小丸という高原は高瀬川渓谷にあり双葉町と隣接しています。震災後から70頭の和牛を生かしている方がいらして天上の楽園のようです。浪江町請戸の漁師さん方がこの山が海を豊かにしてくれるとお参りに来ていた場所です。各地区に自然と共存した還元型の生活があり、人を大切にする地域社会があります。この保全活動は地域の方たちの交流や生きがいにもなるので、福島県の助成を受けています。2021年2月9~11日、福島市アオウゼのパネル展で報告させていただきます。神楽はコロナ禍で控えます。「獅子舞やヒョットコ、田植踊り」また見られると思います。伝統芸能は福島県の宝。ご専門家が保全をしてくださっています。