☆⑦ 2015年の初めに

2015年1月の、飯館村・浪江町・川俣町付近の阿武隈山地、原発事故避難地域での活動報告です。
昨年の暮れから雪が降り、溶けたり積もったりをくりかえして、道路の積雪も多くなってきました。人が住んでいないため、小さい道路までは、なかなか除雪車が来ません。給食を頼りにしている猫たちが餓死しないよう、車でいけない所は、歩いて廻ります。
避難地域の活動も4回目の冬を迎え、被災地の方、福島県内在住の方たちが、給食場所や、資材の置き場の提供など、ご助力をしてくださいます。有難いことです。

浪江町のサンタちゃん・白犬、男子、15歳が、お正月に亡くなりました。
放射能が流れてきた後も、飼い主さんのご夫婦、近所の方たちに可愛がられていました。私たちが行くと、いつも、ヨクキタナ~~って、大きな声で迎えてくれました。
昨年夏から弱り始め、お正月、お誕生日の前の日にお空に行きました。老衰でした。
サンちゃん、ありがとう。これからも一緒。

雪の上には沢山の証拠(足跡)が残ります。赤外線カメラとともに、沢山の情報が得られます。どんな動物がいるか、どこから来るかなど。人のいない地域で、今年も、元ペットたちが生きていけるよう、ささやかな、活動を無事に、続けることができるよう、願っております。

未来といのち、東京プチシェルターの皆に、今年の抱負を聞いてみました。皆も真面目に答えました。

先日、浪江町のご婦人が、避難先でノラ猫一家を保護されて、その子猫4頭を、里子に出すため東京まで運ぶお手伝いをしました。郡山駅での、写真のキャリーには4頭の子猫。風邪をひかないようにと、手縫いの毛布を掛けてくれました。ご自身は大好きなお家に帰れなくて、気持ちがお辛いそうです。そんな時でも、弱い者の事を心配されるお心を知り、いつか、優しい春が来ることを信じることができた、年始でした。